クリエイターインタビュー
Red Soda

自己紹介:

①自己紹介をお願いいたします!

皆さん、こんにちは! Live2DモデラーのRed Sodaと申します。出身は台湾なのですが、妻が日本人なので、今は日本に住んで仕事をしています。

コンテストに参加した当時は、ゲーム会社所属のアーティストとして、ゲームキャラクターの2Dアートワークを担当しており、そのキャラクターのLive2Dアニメーション制作も行っていました。

もともと普段からLive2Dを使っていたので、毎年Live2D Creative Awardsという公式コンテストがあることはもちろん知っていましたし、いつか応募しようと思っていました。

2019年のLive2D Creative Awardsにエントリーしたときは、わたしがラーメンが大好物ということもあり、「女の子がひたすらラーメンを食べる」というアニメーション作品を作りました。Live2Dを用いて、ラーメンを最初から最後まで食べきることができるのか試してみたかったんです!(笑)単にコンテストだからという理由だけではなく、自分自身の興味や関心があったので応募しました。

プロフィール

Awards受賞前のエピソード:

②受賞作品制作の過程で、特に苦労したことや印象に残ったエピソードはありますか?

この作品の制作開始当初は、ただ単にどんぶりのラーメンを食べるだけの簡単なものを作ろうと思っていました。しかし実際に制作を始めてみると、どんぶりのラーメンを完食するには最低でも10分はかかることと、その間の動作も繰り返しが多いことに気がつきました。
個人的な感覚ですが、ショートアニメーション動画は1~2分以内の尺に収めるのが、視聴者を飽きさせないためにベストだと思っています。
最終的に、この作品では、女の子が口いっぱいに麺をほおばってスープを一口飲んだのちに、丼ごとつまんで全部一気に飲み干す形にしました。 これなら視聴者も見やすいですよね(タイミングに合わせて音楽も用意しました!)。

忘れられないのが、作品を見ていただいた方からの反応で「ラーメンは本当に飲み物」「まったく食欲旺盛な女の子だ」「まだ麺がたくさん残っているのに先に汁を飲み干してしまって…。あとで吐いたりしないのかな?」というコメント。😂
とにかく、見ていただいた方には作品を気に入っていただけたのだと信じたいです(笑)。

Awards2019作品

③受賞作品を制作する上で、最も重要だと感じたことは何でしたか?

まずは、細部の表現までとにかくこだわることが大事だと思います。Live2D作品を作るということは、細部にまで優れた作品を作り上げる過程でもあるからです。

次に、最初から最後まで一貫して努力と忍耐を持続することも肝心です。最後に手を抜いてしまうと、最初に頑張ったことが台無しになってしまいます。この過程はすこし瞑想的で、自分自身との戦いとも言えるかもしれませんね。

これらを前提とした上で、最後に技術的な面が重要です。コンテストへの応募に関しては、独自のクリエイティビティが非常に重要だと思います。
独創的なアイデアと創造性があれば、コンテストのなかでも自分の作品を際立たせることができますよ。

Awards参加後変わったこと:

④Live2D Creative Awards受賞後、クリエイターとして活動する上で大きく変わったことはありますか?

2019年当時は、アニメーションの依頼がたまにあるくらいでそれほど変化がなかったのです。
しかし、VTuber業界が急成長をはじめた2020年と2021年には、私の仕事に大きく変化がありました。ありがたいことにプロジェクトが増えたので、私はゲーム会社を退職し、フルタイムの専業Live2Dモデラーになりました。
昨年(2022年)からは、主に台湾ユーザー向けに中国語でのLive2Dモデリング講座も始めました。 現在、クラスでは数百人もの生徒が在籍しています(詳しくは私のホームページを見てみてください)。

オンライン授業風景

⑤Creative Awardsへの参加を通じて印象に残ったことはありますか?

面白いことに、2019年のコンテスト受賞当時の依頼は、R18のカラーアニメーションを作ってほしいという内容がほとんどでしたが(笑)、2020年末以降からはVTuber関連のお問い合わせが増えました。当時は正直「VTuberって何?」と思っていました。

それから私はVTuberについて勉強し始め、専用モデルも作り始めてみたところ、これは単純なアニメーションを作るよりもはるかに難しいということが分かりました。
そしてより多くのプロジェクトに取り組むにつれて、やればやるほど奥が深くなっていくことも非常に印象的でした。

⑥これからLive2Dを通して達成したい目標はありますか?

私の仕事は現在、Live2Dでの活動が中心となっています。
制作案件と教育のどちらも両立させることが自身の目標です。

まず、制作案件に関しては、もっとたくさんのモデル、そしてもっと美しいモデルを作り、誰もまだやったことのないデザインや表現に取り組みたいと考えています。

教育に関しては、最新の技術を取り入れた講義を行い、これまでのプロセスを最適化することで、生徒のみなさんがよりLive2Dに興味を持つことができ、さらにLive2Dを理解しやすく学びやすくなるようにしていきたいと考えています。

Live2D Creative Awardsが10周年を迎えました!:

⑦Live2D Creative Awardsが10周年を迎えました! 過去受賞者として、ぜひお祝いの一言をいただけますか?

Live2Dは本当に楽しいソフトウェアです。一枚の絵をとてもシンプルかつ豊かに動かすことができます。さらに深く追求しようと思うと到底やり切れないほど奥が深く、それが世界中のクリエイターに愛され支持されている理由だと思います。

また、Live2Dを制作しているチームもみな仕事熱心で、ソフトウェアのバージョンアップも非常に早いです。いつも新しい機能が次々に追加されていくので、その点も優れていると思います。本当に素晴らしいチームです!
現代のデジタルクリエーションの急速な変化を考えると、Live2Dは時代に合わせて進化し、さらに際立った存在になれると確信しています。
私もLive2Dと一緒に戦うことを楽しみにしています!

⑧最後に、これからCreative Awardsに参加し受賞を目指しているクリエイターへ、応援の一言をお願いいたします!

これからコンテストへ挑戦するクリエイターの皆さんに必要なのは、自分の最高のスキルを使って、最もクリエイティブで、最高のアイデアを表現したエントリーを作って、作品を見てくださる人の注意を引くことだと思います!あとは、少しばかり運も必要です。

しかし、あなたの作品が目を引くほど魅力的であれば、たとえ入賞できなくても、きっとあなたのこれからのクリエイター活動のキャリアに大きな影響を与えると信じています。

最後に:

可能であれば、SNS(どのプラットフォームでも構いません)を教えて下さい。
もっと多くのLive2Dユーザーにあなたのことを知らせたいです!

以下は私がよく使っているSNSと公式ウェブサイトです:

FaceBookTwitterSODAART(公式サイト)

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